3945スーパーバッグ、選抜株式レースでここしばらく選んでいた銘柄です。

20170317_3945スーパーバッグ

うまく波にのってくれまして、年初の日経平均入替イベントで出したマイナスをカバーし、今節の通算成績も約27%まで積み上がりました。以前お伝えした通り、この数字はあくまでレース上の成績であって、資金管理も踏まえた実際の投資成績はもっと小さなものですが、それでも利益をもたらしてくれました。

レースでこの銘柄を選択する際、私は「業績に比べて株価が割安」というコメントを添えました。実際この銘柄のPERの低さに注目していましたが、それだけで売買した訳ではありません。詳細は伏せますが、やはりここでも戦略の肝は需給です。需給が良くなる、つまり新たな買い手が現れる可能性が高いと判断しての仕掛けでした。この点、私が実践しているコバンザメ投資やシステムトレードと何ら変わりはありません。
他にも候補がたくさんあった、という点も同じです。しかし、例によって資金には限りがありますから、全銘柄を仕掛ける訳にはいかず、実際に売買する銘柄をいくつか選ばなければなりません。この選択の過程でPERを使ったという訳です。過去を検証する限り、できるだけ対フロー比で割安なものを選んだ方が有利なのです。

一方、私はコバンザメ投資でPERを使うことはありません。もっと有利な別の指標があります(何度か書いている”ウェート”ですね)。又、システムトレードでもPERを使うことはありません。なぜなら、過去数十年に渡ってPERという指標をデータとして揃え、検証できる環境を準備できないからです。とても面白いテーマだとは思うんですけどね…。

さて、ここからが本題です。

以前お伝えした通り、私は巷で言われるファンダメンタルやテクニカルといった分析だけでは市場で勝てないと考えています。市場は基本的には効率的でランダムウォークしているだけなのですから。
基本的にはランダムウォークしているだけの値動きの中から、需給に注目してその例外を見つけること、これが私の投資戦略の共通点です。何度か紹介しているコバンザメ投資はその典型例と言えるでしょう。こうして基本戦略ができあがった後、はじめて検証を重ね、戦略ごとに有利な指標を見つけていきます
又、この指標を見つける段階で、私はファンダメンタルとかテクニカルとか区別することもありません。対フロー比(PER)でも、移動平均からの乖離率でも、とにかく株価を合理的に比較できる指標なら何だっていいんです(笑)。「100円の株と1,000円の株、どっちが安い?」などと考えてもナンセンスです。少し難しい表現を使えば、株価の比較には無次元化された指標(XX倍とかYY%とか)が不可欠というだけのことです。

私が心がけているのは、

  • 基本戦略を立てる際は、ファンダメンタルやテクニカルではなく需給をベースに
  • 基本戦略をより有利にするための指標を見つける際は、ファンダメンタルもテクニカルも含めて幅広く

の2点ということになります。