法人設立は手間もかかるがメリットも大きい

先日、法人を設立してからちょうど1年が経ちました。改めて法人設立は自分にとって大正解だったと思います。

正直、税金や社会保険料といったコストにのみ焦点を当てるなら、他にもっと良い方法はあるかもしれませんし、法人運用は手間もかかります。しかし、法人設立によって自身の社会的立場が随分と明確になりましたし、経営者という新たな視点が加わって視野も広がりました。税制含め、法人という仕組みは実によくできています。

法人運用年間スケジュール

一通り経験したこのタイミングで、法人運用の年間スケジュールをまとめてみました。ビジネスに向き合う以外に、最低でもこれだけの手間が増えるということですが、ある程度安定的に稼げるようになった方にはオススメです。

従業員年金事務所税務署県税事務所市役所
給与
支払
源泉徴収
(社会保険料
/所得税)
社会保険料
納付
源泉所得税
納付
法人税
納付
法人県民税
納付
法人市民税
納付
1月○(※1)+年末調整年末調整
2月○(※2)○(※2)○(※2)
3月
4月
5月
6月
7月○+算定基礎届○(※1)
8月
9月
10月
11月
12月○+年末調整青色申告(※3)

※1: 源泉所得税の納期の特例の承認を受けると、年2回(7月と1月)の納付で可
※2: 12月決算の場合は2月末までに申告要
※3: 事業年度開始日の前日までに提出要(12月決算の場合は12月末)

青字にした箇所は、会社の決算期に応じてタイミングが変わってきます。又、この表では表現できていませんが、日常的に会計帳簿もつけなければなりません。
要注意なのは、青色申告の申請が毎年度必要ということでしょうか。私はてっきり会社設立時に提出すればOKと思ってまして、今年度分(昨年末期限)は提出ができていません。今年度は白色申告となり、欠損金の繰越控除ができないので、とにかく稼ぎたいと思います(泣)。
青色申告は会社設立時に申請するのがよいと思いますが、もし行っていなかった場合でも事業年度開始日の前日までに申請すれば翌事業年度から適用されます。そして、一度承認されれば、税務署による取り消し処分や本人によるとりやめの届け出がない限り、ずっと有効です。

まだまだ駆け出しの経営者ですが、一般的な日本企業とは少々違うユニークな雇用を提供する会社に育ててみたいなどと妄想しています。もちろん、副業はOK(笑)。独立するというなら祝福し、応援もします。さらに、きちんとコミュニケーションがとれて仕事が順調に進むのであれば、勤務時間や勤務場所なんてどうだっていいんじゃないか…。
グローバル化やAIによって今後の雇用市場は大きく変わっていくでしょうが、近い将来、個人は特定の会社に「所属」するのではなく、複数の会社に「参画」するようになっていくのかもしれません。

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