先週のことになりますが、会社員時代に仕事をご一緒していた方が淡路島まで遊びにきてくれました。
私が独立&移住した後、彼も転職したため、互いの新しい環境について情報交換。我が家に来てもらって実際の田舎移住生活を見てもらいつつ、私からは、

  • 地方でのビジネスの可能性
  • 独立後の生活収益の確保、固定費削減の工夫
  • 地方での人とのつながり、従来の人とのつながり

などについて最近考えていることを共有したんですが、会社員時代にはできなかったようなコミュニケーションがとれるから不思議です。詳細は伏せますが、「まさか彼がこんなことを考えているとは…」と私自身とても刺激を受けた次第。将来接点が出てくる可能性もあり、楽しみがまた一つ増えました。

で、思ったんです。
独立に向いている人って究極的には「自身でやりたいことがあるかどうか」という一点に収斂するのではないかと。彼や私が勤めていたのは世間一般でいう大企業です。普通に考えれば、ハッキリ言って美味しい訳ですよ。ざっと思いつくだけでも、

  • そこそこの給料をくれる
  • 社会的信用が得られ、自身のプライドもある程度満たされる
  • 人的ネットワークが広がる

といったメリットを当たり前のように享受できますから。独立すれば、これらは全て自身で作り出さねばなりません(私の場合はこれがまた楽しいんですけどね)。仮に経済的に成り立ったとしても、トータルとして考えれば割に合わないんじゃないか…。雇用の持つ価値は決してお金だけでは計れないという訳です。

しかし一方で、会社員が犠牲にせねばならないことが一つあります。それは「自分の時間」です。逆に言えば、独立すれば「自分の時間」は確実に手に入る。ここに価値を感じるかどうかが全てなのではないでしょうか?人生は一度きり。やりたいことがある人にとっては「自分の時間」は何にも代えがたい財産となります。経済的自立へのモチベーションもより強くなるでしょう。

独立後、友人からよく「会社辞めれていいなあ。」と言われますが、本心からそう思っている人って意外と少ないんじゃないかな。私も会社員をしていたので、つらいことや理不尽なことに直面し、会社を辞めたいと思う方の気持ちはよ~く分かりますが(笑)、どこかで会社からもらってるものも大きいと感じている方は多いのではないでしょうか。

独立にあたっては経済的な基盤に目がいきがちですが、特に現役世代の方は「何か自身でやりたいことがあるか?」という問いかけに答えを持つこともそれ以上に重要だと私は思います。