私が会社を退職したのは2014年12月。早いもので、あれから2年が経とうとしています。収入面は相変わらず大半がトレードシステムによるものですが、運良くここまではほぼ計画通りに来ています。上振れもせず、下振れもせず(笑)。
最近フィンテック(Finance+Technology)という言葉がはやってるようですが、インターネットと金融の相性の良さは何も今に始まったことではなく、インターネット黎明期から多くの人間が気付いていたことです。自分にとって何よりの幸運は、インターネットのある時代に生まれてきたことかもしれませんね。

ただし、誤算が一つだけあります。
当初の計画は、自身のトレードシステムを利回りを極力維持したまま安定性重視に改良し、経済基盤を安定させた上で、他のやりたいことに取り組むといったものでした。そして、トレードシステムの改良は1年もあれば終わると考えていたのです。ところが、実際は2年間ほぼ毎日ストイックに検証を重ね、ようやく最近目途がついたところ。しかも、まだ後1つ、できれば何とか新規に開発できないだろうかと考えているシステムが残っている状態です。

で、最近よく思うんですよ。「もし会社員を続けながら片手間に開発していたら、今の状態にたどり着くまでに一体何年かかっただろう?」と。多分、定年退職する頃になってもたどり着けてないんじゃないか…。
自分の時間を自分のために使えるって本当に素晴らしいです。もちろん、自由には責任が伴いますし、以前記事にした通り、給料信用人脈(の一部)等、失ったものも多くありますが、十分おつりがきます。
この先私も何か大きな失敗をしでかすかもしれません。それでも、もう会社員に戻ることはないと思います。一時的に会社員をして生活を立て直すことはあるかもしれませんが、必ず再起を図るでしょう(笑)。

矛盾しているかもしれませんが、私は心の底から「会社員(安定的な雇用)は素晴らしい」と思っています。だからこそ、その素晴らしい「雇用」を作る側に回りたいと考えた訳でして。又、やりたいことなど一朝一夕に見つかるものでもありませんし、全ての方が安定的な雇用を捨てて経済的なリスクをとる必要もありません。
それでも、もし運良く何かやりたいことが見えてきて、経済面の責任を負う覚悟ができて、自分の時間を自分のために使いたいと考える方がいたら、周囲の雑音に惑わされず、是非会社員と独立の両方のキャリアを見据えながら少しずつ準備されることをオススメします。苦労するだけの価値は間違いなくありますから