株式や不動産に続き、保険についても私のスタンスをまとめてみます。私の周りにも保険に多額のコストをかけている方が多くいますが、私は全く反対の考え方です。
不動産と生命保険は人生の大きな買い物の代表という人もいるくらいで、家計への影響は大きいです。よく検討されることをオススメします。

保険の利用は必要最小限に

生命保険/損害保険を問わず、保険商品というのは、他の金融商品と圧倒的に異なる性質を持っています。それは、

  • 幸せな状態である限り、損をする

という点です。自身や身内に不幸が起きたり、事故に遭遇してしまったり、不幸なことが起きて初めて保険金は支払われます。当然ですね。一方で不幸が起きなければ、ひたすら掛け金を支払うだけという訳です。

つまり、本質的に保険商品とはリスクを軽減するためのものであって、収益を狙うものではありません。保険会社の商品に投資要素を持たせたものもありますが、収益を狙うなら他の金融商品と比べた上で判断すべきです。保険と切り離した上で、それでも保険会社の商品がいいと思われるなら別ですが、そうでないなら近づかない方がいいでしょう。
中には、不幸が起きた時に儲かるようにしておくんだ、という考え方もあるかもしれません。が、その分平常時に高い掛け金を支払うというのは本末転倒ではないでしょうか?

私の保険商品に対する考え方は1つ。
保険契約は必要最小限に留める、です。あえてもっと踏み込むと、日本で販売されている生命保険や損害保険という金融商品に対して、私は極めてネガティブな印象を持っています。

契約時の審査は甘く、支払時の審査は厳しい?

その大きな要因は、保険会社が契約時には大した審査をせず、支払時に本格的な審査をするという点です。保険会社からすれば、お金をもらう際の審査はゆるく、支払時の審査は厳しくという訳で、そりゃあ儲かります。

以前、生命保険の営業マンが私に営業をかけてきたことがあります。その際、興味本位でこんなことをお願いしてみました。

  • 契約時にチェックせずに掛け金を支払わせておいて、支払時に告知義務違反といった理由で支払をしぶるのはおかしい
  • 健康診断の結果も含めて貴社の要求するものを全て渡すから、契約時にちゃんとチェックしてほしい

過去に病気になったことを告知せずに契約した場合、病気になっても保険金が下りないというのは理解できます。でも、そのチェックが契約時ではなく、支払時(=散々掛け金を支払った後)になってるのはズルい、って言ってみた訳です。

会社の回答は、「そういう特別対応はできない」、でした。
ええ、予想通りでしたけどね。

この営業マンから様々な商品を提案頂きましたが、結局面白いと思えるものはありませんでした。ただ、いろいろお話させて頂いたし、ガン保険だけ契約したんです。以前から「これくらいなら入ってもいいかな」と思っていたのですが、今ではこの判断も間違いだった、必要なかったと思います。
次回に続きます。