このブログは経済ブログなので政治の話は基本なしと思っているのですが、とても良い記事を見つけたので残しておきたいと思います。

オバマ氏に謝罪求めぬ日本、塩野七生さんは「大変良い」

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私自身は「謝罪を求めるのは適切でない」という立場ですが、世論は必ずしもそうではないのかもしれません。私の考えは、

  • 戦争に勝ち負けはあっても善悪はない。強いて言えば全てが悪。なので、
  • 加害者(悪)が被害者(悪ではない)に対して行う謝罪を求めると、国家間のコミュニケーションは立ち行かない。
  • 又、謝罪を求めるということは、アジアのどこかの国々と同じ土俵に日本も立つことを意味する。

という程度のものですが、塩野七生さんの手にかかると、こうもスマートな文章にまとまるのだと感心した次第。塩野七生さんは私の大好きな作家さんで、著作はほぼ全て読んでいると思います。歴史を俯瞰する視野の広さといい、古今東西変わることのない人間性に対する洞察といい、この方の頭の中は一体どうなっているんだろうとよく思います。一度お会いしてみたいと勝手に思ってますが、仮にお目にかかる機会があったとしても、怖くて一言も話せないだろうな(笑)。

オバマ大統領の広島訪問という決断、安倍首相の謝罪は求めないという決断、共に素晴らしいではありませんか。そして、日本と米国という2国が世界に向かって「もう同じ過ちは繰り返さない」と静かに誓い合うことの意味は極めて大きい。安倍首相の経済政策には完全に否定的な私ですが、今回の広島訪問とその対応は日本外交、安倍外交の素晴らしい成果だと思います。

(5/28追記)
オバマ大統領の演説、私は感動しました。歴史に残る名演説かと。
インターネットで英語原文日本語訳共に見ることができるので是非。