地震発生時、私は品川で会議中でしたが、経験したことのない揺れに恐怖を覚え、会議メンバーと共に机の下に身を隠しました。大きな被害が出ただろうとは思いましたが、現実は私の想像など遥かに越えていました。大震災で被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

埼玉に住み東京に勤務する私には、福島原発は自分自身の問題でもあります。そんな中、何より強く感じているのは、情報公開の重要性なのです。政府や東京電力による公表がありますが、内容、タイミング共におかしい。爆発後の記者会見延期、数日経ってから事後公開される様々な事実、該当地域で日常を生活する人間に対する「すぐには影響しない」という表現の連呼…。危険と安全の判断が自分でできず、疑心暗鬼になるのが普通でしょう。国民に必要な情報を公開することと、パニックを防ぐことは別次元の話であり、どちらかを選ぶというものではありません。日本のマスメディアもあてにはなりません。こういう時は、インターネットを使って政府や広告主の圧力を受けない信頼できる情報ソースを探したり、中立でいられる海外メディアからも情報をとった方がいいでしょう。そして、皆様がもし何かおかしいと感じたら、その感覚は多分正しい。不安を煽る意図は全くありませんが、自分の身は自分で守るという認識を持たれた方がいいかと思います。

一方、寄付を含め、自分に何ができるのかを考え、簡単にできることから着手していこうと改めて自分の活動を見直し中です。必要以上の自粛はやめようかと。日常通りに生産活動に従事し、そして消費を行うことだって、仕事を作り出す立派な貢献なのですから。日本の力につながると信じています。