先週は東京に滞在しておりました。
“IT+金融”というフィールドでの自身の活動の可能性を見極めるべく、ファンドマネージャーやVC(Venture Capital)といった職種の人にお会いして情報交換してきたんですが、具体的な仕事内容はもちろんのこと、取り組む上でのメンタリティといったことにまで踏み込んで話ができ、大変参考になりました。私自身の現状、そして将来の目標と照らし合わせながら、

  • 「自営」という枠組みに留めておいた方がいいと思われること
  • もう一歩踏み出し、「起業」を目指してチャレンジするに値すること

が少し見えてきたような気もしまして、今後の活動に反映させるつもりです。まだオープンにはできませんが、うまくいったらこのブログでも報告させて頂きます。

又、会社員時代の戦友とも情報交換。皆さんそれぞれ順調にキャリアを積み、責任も大きくなっていますが、うれしいことに誰一人丸くなってません(笑)。目の前の仕事に取り組むだけでなく、新たなチャレンジ機会を常に模索し、中には既に独立したり、近々の独立を考えている方もいて、話していてとても刺激的です。
つくづく、仕事は「人」なのだと思います。「何をやるか?」も大事ですが、「誰とやるか?」はそれ以上に大事なことではないでしょうか。そういった意味で、会社員時代の仕事の選択を自分は間違えていなかった、手前味噌ではありますが改めてそう感じた時間でした。

今回、このタイミングで東京出張を計画したのは、AI・人工知能EXPOという展示会が開催されていたからです。空いた時間を使って、実際に東京ビッグサイトへ足を運んできました。

東京ビッグサイト AI人工知能EXPO

大半が画像認識、音声認識、テキスト認識といった分野の展示で、一部金融への応用例もありましたが、全体的には「AI(ディープラーニング)ってまだこんなものか…」というのが率直な感想です。AIというと「人間の頭脳を超えた能力を持つ得体のしれない何か」というイメージを持った時期が私にもありますが、今では随分印象が変わりました。

コンピューター性能が飛躍的に進歩をとげたおかげで、あらかじめ準備した膨大なデータを、人間のニューラルネットワークを模したコンピューターアルゴリズムに学習させることができるようになった、というのがAI登場の背景です。つまり、進化したのはコンピューター性能であって、アルゴリズムではありません。又、膨大な学習データはあくまで人間が用意しなければなりません。

AIが事前学習をベースにした単純作業が得意なことは事実ですし、人間が先入観に邪魔をされて気付かないようなことに気付くこともあるでしょう。将棋だって強いかもしれません。しかし、将棋というゲームを発明することは多分得意じゃない。つまり、クリエイティビティという面ではまだまだ未知数で、人間の方が得意という活動領域はどうあっても残るのではないでしょうか?
変化の激しい業界なので、継続的に注目したいと思います。